禁止カード改訂(12/20)
2011年12月20日 考察モダン環境始動から四ヶ月、前回の禁止改訂から三ヶ月が経過した今、また新たな禁止カードが決定した。
「野生のナカティル」
「罰する火」
以上の二枚が、来年からモダンの大会では使用出来なくなった。
では、何故これらは禁止カードに認定されたのか?今から少しばかり自分なりに考えてみようと思う。
【野生のナカティルについて】
正直言って、このカードは禁止にはならないとたかをくくっていた。
何故ならば、このカードは所詮バニラのクリーチャーであるし、エターナル環境であるならば、ビートダウンの基本と思われるzooの基本戦力であるからだ。
確かに、ショックランドやフェッチランドから現れるこのクロックは強力で、基本的にコイツが殴りに行く時には3/3になっていることはほぼ確実で、タフネス4以上の壁や「タルモゴイフ」くらいでないと止められないのは周知の事実である。
しかし、ビートダウンの基本的な指針であるために、およそ禁止カードから遠い存在であると思っていたにもかかわらず、彼はこの舞台から降りてしまった…それは何故だろうか?
偏にそれは、環境の固定化が問題だったのではないかと考えられる。
度重なる禁止カードの更新により、コンボとコントロールにおける地ならしは粗方済まされ、次はビートダウンにシフトされたとも言えるかもしれない。
そして、このカードが真っ先に槍玉に挙げられた理由としては、やはりモダン環境におけるビートダウンの(プレイヤーの選択の)大半が、このカードを用いたzoo関連のデッキが多かったというのがあるのではないだろうか。
世の中には様々なビートダウン系のデッキがあるというのに、その殆どがzooというのが問題だと認識したのではないかと思われる。
中には、カウンターと猫を使ったデッキもあったのだから、デッキ傾向の一極化を無くすように計っていた側からしては、問題だと判じたのであろう。
また、「野生のナカティル」がなくなったからと言って、zooが存在し得ないというわけではなく、「壌土のライオン」や「密林の猿人」といった代役がいないわけではないのだから、組めなくなったわけではないのである。
これによって、ジャンドやドラン、或いはステロイドやスライなどがより多く組まれ、ビートダウンの幅が広がれば、それはそれで良いのではないかと思われるのだ。
デッキタイプに多様性をもたらすという意味では、この禁止カード裁定も、納得出来る…かもしれない。
【罰する火について】
これに関しては、もう語る必要性も無いくらいに妥当な裁定だと思われる。
このカードのお陰でいくつものビートダウンが窮地に立たれ、それこそタフネス2以下には存在価値が無い状況におかれていたからだ。
また、コントロールのみがその恩恵を受けているだけならば、或いはまだ良かったのかもしれないが、ビートダウンやコンボデッキでさえも使用されているのは、流石に問題である。
今回の「野生のナカティル」と共に「罰する火」を禁止にしたその背景には、結局のところタフネス2以下のクリーチャーの救済と、それに伴ってのデッキ構築の多様性を促すところにあるのだろう。
【今後のモダン環境】
現在のモダン環境を語れる程には環境を知っているわけではないが、以前のようなコンボだらけの環境ではなく、比較的ばらけているものの、デッキの多様性を考えると、未だ全体の三割を超えるデッキが存在するのが現状である。
また、前述した通り、ビートダウンの殆どがzooであり、その他のデッキは少数精鋭という感じで、多様性は伺えない。
また、大概のデッキに「思考囲い」が搭載され、未だにコンボは警戒されている。
コントロールにおいては、墓地アドバンテージをも視野にいれ、中にはパーミッションに近い構成のデッキも組まれている。
さて、では今回の禁止カード裁定によってどうなるだろうか?
…ある程度のビートダウンデッキが活性化するだろうが、根本的なところはそこまで変わらなさそうでもあるのが現状か。
ただし、より墓地対策は増えそうではある。
何故かといえば、「壌土からの生命」と回顧を絡めた組み合わせが今なお強力であり、状況にもよるだろうが、殆どコントロールしきれそうだからである。
しかもこれは、ビートダウンスタイルでも、色さえ合えば組み込めるので、要警戒といえようか。
確かに「罰する火」コンボが無くなったのは、安定した除去確保という意味では残念ではあるものの、ある意味ではただそれだけではあるし。
そういうことを考えると、今後は「外科的摘出」が標準装備になるのでは?…というのが、とりあえずの推測か。
…まぁ、流石に今すぐに環境を読むなんていうのは無謀かもしれないが、ビートダウンの多様化と、それに伴う全体除去の採用、墓地アドバンテージ対策である「外科的摘出」の標準装備と、「思考囲い」とコンボの台頭防ぐプランが何かしらか必要な環境…というところぐらいだろうか?
とりあえず、モダンは結局のところ新デッキの模索が必要な環境な気もするので、あまりコピーデッキばかり使っていると、禁止にされかねない環境だぞ…ってことで(何
…ひとまず書いていて疲れたので、今日のところはこの辺で。
「野生のナカティル」
「罰する火」
以上の二枚が、来年からモダンの大会では使用出来なくなった。
では、何故これらは禁止カードに認定されたのか?今から少しばかり自分なりに考えてみようと思う。
【野生のナカティルについて】
正直言って、このカードは禁止にはならないとたかをくくっていた。
何故ならば、このカードは所詮バニラのクリーチャーであるし、エターナル環境であるならば、ビートダウンの基本と思われるzooの基本戦力であるからだ。
確かに、ショックランドやフェッチランドから現れるこのクロックは強力で、基本的にコイツが殴りに行く時には3/3になっていることはほぼ確実で、タフネス4以上の壁や「タルモゴイフ」くらいでないと止められないのは周知の事実である。
しかし、ビートダウンの基本的な指針であるために、およそ禁止カードから遠い存在であると思っていたにもかかわらず、彼はこの舞台から降りてしまった…それは何故だろうか?
偏にそれは、環境の固定化が問題だったのではないかと考えられる。
度重なる禁止カードの更新により、コンボとコントロールにおける地ならしは粗方済まされ、次はビートダウンにシフトされたとも言えるかもしれない。
そして、このカードが真っ先に槍玉に挙げられた理由としては、やはりモダン環境におけるビートダウンの(プレイヤーの選択の)大半が、このカードを用いたzoo関連のデッキが多かったというのがあるのではないだろうか。
世の中には様々なビートダウン系のデッキがあるというのに、その殆どがzooというのが問題だと認識したのではないかと思われる。
中には、カウンターと猫を使ったデッキもあったのだから、デッキ傾向の一極化を無くすように計っていた側からしては、問題だと判じたのであろう。
また、「野生のナカティル」がなくなったからと言って、zooが存在し得ないというわけではなく、「壌土のライオン」や「密林の猿人」といった代役がいないわけではないのだから、組めなくなったわけではないのである。
これによって、ジャンドやドラン、或いはステロイドやスライなどがより多く組まれ、ビートダウンの幅が広がれば、それはそれで良いのではないかと思われるのだ。
デッキタイプに多様性をもたらすという意味では、この禁止カード裁定も、納得出来る…かもしれない。
【罰する火について】
これに関しては、もう語る必要性も無いくらいに妥当な裁定だと思われる。
このカードのお陰でいくつものビートダウンが窮地に立たれ、それこそタフネス2以下には存在価値が無い状況におかれていたからだ。
また、コントロールのみがその恩恵を受けているだけならば、或いはまだ良かったのかもしれないが、ビートダウンやコンボデッキでさえも使用されているのは、流石に問題である。
今回の「野生のナカティル」と共に「罰する火」を禁止にしたその背景には、結局のところタフネス2以下のクリーチャーの救済と、それに伴ってのデッキ構築の多様性を促すところにあるのだろう。
【今後のモダン環境】
現在のモダン環境を語れる程には環境を知っているわけではないが、以前のようなコンボだらけの環境ではなく、比較的ばらけているものの、デッキの多様性を考えると、未だ全体の三割を超えるデッキが存在するのが現状である。
また、前述した通り、ビートダウンの殆どがzooであり、その他のデッキは少数精鋭という感じで、多様性は伺えない。
また、大概のデッキに「思考囲い」が搭載され、未だにコンボは警戒されている。
コントロールにおいては、墓地アドバンテージをも視野にいれ、中にはパーミッションに近い構成のデッキも組まれている。
さて、では今回の禁止カード裁定によってどうなるだろうか?
…ある程度のビートダウンデッキが活性化するだろうが、根本的なところはそこまで変わらなさそうでもあるのが現状か。
ただし、より墓地対策は増えそうではある。
何故かといえば、「壌土からの生命」と回顧を絡めた組み合わせが今なお強力であり、状況にもよるだろうが、殆どコントロールしきれそうだからである。
しかもこれは、ビートダウンスタイルでも、色さえ合えば組み込めるので、要警戒といえようか。
確かに「罰する火」コンボが無くなったのは、安定した除去確保という意味では残念ではあるものの、ある意味ではただそれだけではあるし。
そういうことを考えると、今後は「外科的摘出」が標準装備になるのでは?…というのが、とりあえずの推測か。
…まぁ、流石に今すぐに環境を読むなんていうのは無謀かもしれないが、ビートダウンの多様化と、それに伴う全体除去の採用、墓地アドバンテージ対策である「外科的摘出」の標準装備と、「思考囲い」とコンボの台頭防ぐプランが何かしらか必要な環境…というところぐらいだろうか?
とりあえず、モダンは結局のところ新デッキの模索が必要な環境な気もするので、あまりコピーデッキばかり使っていると、禁止にされかねない環境だぞ…ってことで(何
…ひとまず書いていて疲れたので、今日のところはこの辺で。
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